コミュニケーションアーティスト
東京工芸大学 芸術学部 デザイン学科 教授

大学で教鞭をとる傍ら、
コミュニケーションをテーマに
作品を創り続けている。
人と人との繋がりや人と物との
つながりを大切にした作品たちは
多様なメッセージを含むだけではなく
独特の魅力を持っている。

近年の作品として「街並み絵巻」や
「むすびめくんプロジェクト」がある。

「街並み絵巻」とは、
自身が特許を持つ技術を使い
街並みの写真を水彩用の下絵にし、
大勢の人の手で着色することで完成する作成だ。
着色に関わるのは街に住む人や
通りがかりの人など不特定多数であり、
着色する際に生まれるコミュニケーションも
作品の一部といえる。
また、水彩画の技術を持たない
一般の人々が着色するにもかかわらず
完成した作品は見応えのある
ものとなる点もおもろい。

「むすびめくんプロジェクト」は、
ロープを使った
オリジナルのキャラクター人形
（むすびめくん）を使って
行われる活動の総称。
コミカルな外見で親しみやすく、
形や色など自由にアレンジがきく人形
（むすびめくん)は、
様々な場所やシチュエーションで動き回り
ワークショップや作品のアイコンとして、
多くの人にクリエイティビティを刺激している。